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脳神経外科 内科 漢方

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顔面痛・頭痛|藤沢・辻堂・茅ヶ崎 頭痛外来 辻堂脳神経・脊椎クリニック

藤沢市にある辻堂脳神経・脊椎クリニックへようこそ。院長の中川です。

顔面痛は頭痛やその他の症状を伴って頻繁に起こる症状の一つです。様々な疾患が原因となるため、脳神経外科、神経内科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科などの専門分野にまたがるクロスポイントに位置する症状となります。我々、脳神経外科医が用いる頭痛の分類である国際頭痛分類でも取り扱われており、ここでは顔面痛について詳しく説明します。

この記事の著者

辻堂脳神経・脊椎クリニック 院長

中川 祐

なかがわ ゆう

プロフィール

慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、済生会横浜市東部病院、横浜市立市民病院、済生会宇都宮病院、足利赤十字病院、日野市立病院にて勤務後、辻堂脳神経・脊椎クリニックを開院。 脳神経外科専門医・指導医 脳神経血管内治療専門医

顔面痛の原因

神経疾患

三叉神経痛、舌咽神経痛、有痛性三叉神経障害など

脊椎・顎関節疾患

頚椎疾患、顎関節症、関節リウマチ、ジストニアなど

歯科疾患

齲歯、歯周病、歯髄炎、歯根膜炎など

眼科疾患

急性閉塞隅角緑内障、眼精疲労、視神経炎など

耳鼻科疾患

鼻副鼻腔炎、鼻粘膜・鼻甲介・鼻中核の障害など

その他の疾患

持続性特発性顔面痛、トロサ・ハント症候群など

三叉神経痛

特徴

顔に突然発症し、数秒から2分程度続き、突然終息する激痛です。電気が走るようなと形容される激痛が同じ部位に繰り返し認められます。

部位

ほとんどの場合、三叉神経の第2分節(目から上唇の間)もしくは第3分節(下唇から下顎)に症状を認めます。

有病率

年齢とともに発症しやすくなり、生涯で0.07〜0.3%の発症率です。典型的な発症は60代前後でやや女性に多く認められます。

誘発因子

物が触れることで痛みが生じるトリガーゾーンを有し、接触により痛みが生じます。咀嚼、嚥下、会話、あくびによっても出現します。

三叉神経痛の診断

01

症状の評価

特徴的な痛みのパターンと誘発因子を確認します

02

画像診断

血管による三叉神経の圧排所見、また脳腫瘍や多発性硬化症などの他の原因疾患の同定を行います

03

鑑別診断

他の顔面痛の原因となる群発頭痛やSUNCT、SUNAとの鑑別を行います

三叉神経痛の治療

薬物療法

三叉神経痛の薬物療法は他の神経障害性疼痛と異なりカルバマゼピンが第一選択薬となります。その有効性は約61%と報告されています。

微小血管減圧術

内科的治療抵抗性の場合や薬の副作用のため薬物療法が継続できない場合に手術を行います。約75%で手術5年後まで痛みの再発は起こらず、再発率も低いです。

定位放射線治療

手術と異なり侵襲性の低い治療としてガンマナイフやサイバーナイフといった放射線治療があります。これらの治療は感覚神経線維が多かれ少なかれ損傷されるため、副作用として顔の痺れが出現することがあります。痺れは時間の経過とともに改善する傾向にありますが、手術と比較して再発率はやや高めです。

三叉神経痛の治療として手術療法があります。

有痛性脳神経ニューロパチー

有痛性三叉神経ニューロパチー

特徴

顔面のより恒常的な灼熱感を特徴とし、この領域の感覚変化や咀嚼筋の筋力低下を伴うこともあります。

外傷性

原因として外傷が最も多く、頭蓋や顔面の外傷に加えて、小さな歯科治療でも引き起こされることがあります。

感染性

帯状疱疹の10〜15%は三叉神経領域に起こり、有痛性三叉神経ニューロパチーを起こします。

その他の原因

腫瘍性(脳腫瘍)、血管性(脳幹出血・脳幹梗塞)、炎症性(膠原病など)があります。

その他の脳神経有痛性病変

01

舌咽神経痛

耳、舌基部、扁桃窩、下顎角直下に短時間の電撃痛を生じ、嚥下や咳嗽、会話により誘発されます。

02

中間神経痛

外耳道の深くに短時間の発作痛が生じ、時に頭頂後頭領域に痛みが広がることがあります。

03

ラムゼイ・ハント症候群

帯状疱疹によって起こる有痛性中間神経ニューロパチーで顔面麻痺を伴います。

中枢性神経障害性疼痛による顔面痛|頭痛

定義

中枢性、つまり脳の病変により生じる痛みです。専門的な内容になりますが、三叉神経核から上行路の病変がほとんどです。

※三叉神経核:三叉神経の神経細胞体が集まっている部位

※上行路:大脳皮質の感覚野まで感覚情報を伝える神経経路

鑑別疾患

頚部頚動脈解離または椎骨動脈解離による顔面痛を認めることがあります。通常、解離した血管の同側に顔面痛|頭痛が発生します。
国際頭痛分類では顔面痛の原因として明記されていませんが、脳梗塞、脳出血、脳血管奇形、下垂体卒中も顔面痛を認めることがあります。

01

多発性硬化症

頚部脊髄視床路や皮質領域の損傷に続く三叉神経核の上行路に多発性硬化症の病変が出現した場合に発生します。

02

中枢性脳卒中後疼痛

多発性硬化症と同様に三叉神経核の上行路に脳卒中が起きた場合が多いです。

巨細胞性動脈炎

01

定義

頚部、頭部または脳のいずれか1つ以上の動脈の炎症による顔面痛や頭痛を起こすことがあります。

02

リスク因子

50歳以上の高齢の白人女性で有病率が高いですが、日本人においても認められます。

03

症状

頭部や顔面の痛みが唯一の症状のこともあります。咀嚼時に顎関節周囲に痛みが生じることがあり(顎関節跛行)、しばしば顎関節症との鑑別が問題となります。

耳鼻咽喉科領域の顔面痛・頭痛

急性鼻副鼻腔炎

最多

顔面痛の原因となる耳鼻咽喉科領域の疾患では急性鼻副鼻腔炎が最も多く認められます。発症後10日程度はウイルス性ですが、10日以上となると細菌性感染が増加します。

鑑別疾患

頭痛や顔面痛の誘発される要因や部位が片頭痛とほぼ同様であり、また鼻副鼻腔炎により片頭痛が誘発されるため鑑別が難しいこともあります。頭痛の正常だけでは片頭痛や緊張型頭痛を見分けがつかないことも多く、鼻副鼻腔炎との診断の約90%は精密検査の結果、片頭痛と診断され直したとの報告もあります。

耳鼻科疾患による顔面痛

茎突舌骨靭帯炎による顔面痛・頭痛|Eagle’s syndrome(イーグル症候群)

01

イーグル症候群

茎突舌骨靱帯の炎症による稀な疾患です。痛みは頭部や頚部に生じますが、顔面や咽頭にも起こることがあります。

02

症状

頭を回すと痛みが誘発されます。また口腔内の触診で扁桃窩で痛みが誘発されたり、硬い突起が触知されます。

03

診断・治療

舌骨靱帯の石灰化または伸長が認められます。茎突舌骨靱帯への局所麻酔薬の注入や舌骨切除術によって改善します。

その他の耳鼻科疾患
  • 鼻粘膜接触点頭痛
  • 花粉症
  • 感冒
  • 腫瘍
  • ANCA関連血管性中耳炎

口腔外科領域の顔面痛・頭痛

歯の障害による顔面痛・頭痛

歯の障害による頭痛
原因

齲歯(虫歯)と歯周病、外傷が最も一般的な原因です。

その他には歯髄炎、歯根膜炎、歯牙亀裂症候群なども原因となります。

症状

口腔内の発赤やその他の炎症徴候、熱いものや冷たいものを口にした時の痛みは歯の障害による顔面痛・頭痛を疑う症状です。

顎関節症

特徴

顎関節と咀嚼筋が関与する多因子性の筋骨格系及び神経筋疾患です。一般人口における有病率は約5〜15%であり、女性の罹患率はは男性の2倍以上です。

ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)や特定の遺伝的因子、片頭痛や緊張型頭痛、外傷歴などが危険因子となります。

症状

耳より前面の片側の顔面痛を呈し、顎関節や周囲の咀嚼筋を動かしたり触診すると悪化します。

また下顎の可動域制限や開口時の下顎偏位、異常な関節音(クリック音)などが認められます。

顔面痛だけでなく頭痛の原因ともなります。

顎関節症

口腔内灼熱症候群

01

定義

3ヶ月を超えて、かつ1日2時間を超えて連日再発を繰り返す、口腔内の灼熱感または異常感覚で臨床的に明らかな原因疾患を認めないものです。

02

特徴

最も頻度の高い痛みの部位は舌先です。舌の乾燥と味覚の変化も報告されていますが、臨床検査では異常は認められません。

03

リスク因子

閉経前後の女性の有病率が高く、心理学的合併症との関連が報告されています。

二次性の口腔内灼熱症候群

以下の疾患により口腔内灼熱症候群を起こすことがあります

  • 糖尿病
  • シェーグレン症候群
  • 葉酸欠乏
  • 唾液量減少
  • カンジダ症

眼科領域の顔面痛・頭痛

01

急性閉塞隅角緑内障

同側の顔面痛・頭痛、視力障害、吐き気または嘔吐を呈することがあり、放置すると失明してしまう可能性があります。

02

眼虚血症候群

網膜や視神経の動脈が詰まり視力障害や視野狭窄、眼底出血などが起こりますが、眼窩周囲痛も起こすことがあります。

03

視神経炎

視神経の炎症により眼痛・顔面痛と視力障害が起こります。ほとんどが20〜40歳の健康な若年成人に起こり、女性に多くみられます。

持続性特発性顔面痛

持続性特発性顔面痛
症状

3ヶ月以上にわたり毎日2時間以上の様々な症状を伴う顔面または口腔の持続性の痛みが出現します。痛みの局在は不明瞭で、末梢神経の分布に沿わない痛みとなります。

特徴

男性よりも女性の方が罹患率が高く、しばしば慢性広範痛症や過敏性腸症候群のような他の疼痛症候群や気分障害を併発していることがあります。

当院は毎日頭痛専門外来をおこなっております。お気軽に相談いただけるクリニックですので、我慢せずにお気軽に受診してください。

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